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2008年10月

2008年10月28日 (火)

今の今のこと・3



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おはようございます。


ほんのちょっとだけ、経済の話。


株価が7100円。
一時に比べるとありえない数字。
この時期に、日本企業による
アメリカ企業の買収話が
いくつか取り沙汰されてます。
でも、そういうことをやってる企業
(日本の大手銀行も含む)の大株主は
ウォール街の方々だったりします。

その時その時、
もっとも都合の良い窓口から、
もっとも有利な通貨を使って、
買えるものを買い、用済みのものを切り捨てている。
その結果、水面の株価が乱れた数字を弾いている、
ということではないでしょうか。

水面下では今、
バーゲンの真っ最中かもしれません。
買い占めと叩き売りを完全に終わらせてしまうまで、
もうしばらく世界の金融が乱れていた方が
きっと都合が良いのでしょう。


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リーマン・ブラザーズのCEOは、
退職金が300億円出るそうです。
俺にはこれが「成功報酬」に思えてなりません。

元米国中央銀行FRB議長・グリーンスパンが、
「ドル一極支配を終わらせ、EUのユーロに習い、
 アラブ、アジアでも独自通貨体制を持つべきだ」
と言い出しました。

チェイニー副大統領のハリバートン社(大手軍需産業)が、
本拠地をアメリカからドバイに移転させました。

ヨーロッパでは、
金融経済の暴走を取り締まるために、
世界市場を統括する金融銀行を設立するべきだ、
という声が上がり始めています。

怪しげな陰謀論など引用しなくたって、
現実を見ていれば、着々と何かが進行していることは
中学生にだってわかることです。


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経済に関しては、近々まとめて記事にします。


2008年10月27日 (月)

ファースト・ゴジラ〜鎮魂の詩



仕事をしながらBGVに「ゴジラ」を観た。


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1954年制作の一番最初のモノクロ・ゴジラだ。
監督は黒澤明の助監督を長年務めた本多猪四郎。
出演は宝田明、平田昭彦、志村喬。
大学生の頃、テレビの深夜枠で観たきりで
内容をほとんど忘れていて、
どんな話だったっけ?
くらいの軽い気持ちで流していた。

驚きの物語だった。
そして、観終わった後、
とても悲しい気持ちになった。

(以下が、映画を観たレビューになります。
 特撮映画にあんまり詳しくないので
 間違ったことを書くかもしれませんが、
 その時は、どうか御容赦を)


_________________________________________


日本海溝の奥深くに生き残っていた恐竜が、
アメリカの水爆実験に被爆して巨大化し、
住み家を追われた怒りにまかせて
東京に上陸、蹂躙する。

核実験の放射能で異常な姿になった生物、
という使い古された設定も、
この時は斬新で、かつ、リアルだったのだ。


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1954年3月、
マーシャル諸島近海でアメリカが水爆実験を行い、
発生した死の灰を、
操業中の漁船・第五福竜丸の乗組員が被爆し、
その年のうちに一名が死亡した。
この事件をきっかけに
「ゴジラ」は企画されたという。

「核の落とし子」
「人間が生み出した絶対的な恐怖」
そのコンセプトはおそらく、
企画を通すためのキャッチーな建前だと思う。


二発の原爆で命を落とした、
何十万という日本人とその遺族たち、
そしてそのダメージを我がものとする
日本人全体の「痛み」と「怨念」。
それを実体化し、巨大化したもの。


俺の目には、ゴジラは、そう映った。


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制作スタッフはこの怪物を、
本当はアメリカに
上陸にさせたかったのではないだろうか?
そう勘ぐらずにはいられないほど、
夜の街に佇む「彼」の姿は
不気味で、禍々しく、
そして物悲しいのである。

「もののけ姫」ではないけれど、
ゴジラは「祟り神」そのものだ。
その証拠に「彼」が通りすぎた場所は、
ガイガーカウンターの針が振り切れるほどの
強烈な放射能で汚染される。
そこはもう、
人が住める場所では、なくなってしまうのだ。


_______________________


この怪物を「鎮魂」するのが
平田昭彦演ずる、悲運の科学者「芹沢博士」だ。


Serizawa


戦争で右目を失い、
心と体に深い傷を負って帰国し、
浮き世を離れて実験に打ち込み、
その課程で核兵器に匹敵する殺戮技術を
偶然にも作り出してしまう。

軍事利用されることを恐れ、ひた隠しにしていた
最終兵器「オキシジェン・デストロイヤー」を手に、
博士は東京湾の海底に潜り、
たった一人でゴジラと向き合う。


「荒ぶる神」も、
それを鎮魂する「人柱」も、
どちらも戦争の犠牲者である。
(そしてアメリカ軍は、最後まで登場しない)


たった一発きりの最終兵器を起動して、
博士は自らの命を絶つ。
(頭の中にある殺戮技術を、
 永久に消去するために)
そしてゴジラは断末魔の声を上げ、
のたうち、溶けて、白骨となる。

テレビ中継のレポーターが
高らかに勝利を叫ぶけれど、
成り行きを船の上で見守っていた人達は、
一様にうつむき、声もない。

志村喬演ずる生物学者の
「あれが最後の一匹だったとは思えない、
 水爆実験が続く限り、いつかまた・・・」
という沈鬱な呟きとともに、
作品は静かに幕となる。

__________________________________


「ゴジラ」という映画は
日本人の心の奥に棲む
敗戦の傷という「荒神」に捧げられた
鎮魂歌なのだと思う。


「先の戦争で亡くなった人達、
 核兵器によって命を奪われた人達よ、
 俺たちは未だに、
 核実験を止められずにいる。
 本当に不甲斐ない。
 すまないなあ、許してくれ」


戦場から還ってきて、
映画を作っている人達のやるせない想いが、
一時間半の映像に切々と綴られている・・・
そんな風に思えた作品だった。


まさかこの映画が後年、
夏休みや冬休みの
子供向けプログラム・ピクチャーとして
売れに売れまくる作品群を生み出す
出発点となるなんて・・・
関わったスタッフ達は、
夢にも思わなかったろうなぁ。


Godzilla4


(シッポを滑り台にして、息子と遊んでやるゴジラ・・・
 このヘンのは、ボンヤリ覚えてます)

2008年10月24日 (金)

才能よりも大切なこと



昨日、
行きつけだったバーの店長が店を辞めるということで、
新宿三丁目に出かけていき、久しぶりに酒を飲んだ。


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Bar SMOKE


飲んだのは、Evan Williamsの赤ラベル。


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美味しかった。
どんなに高価なスコッチやワインよりも、
舌と体に合っている酒。
とてもリラックスでき、本当に楽しい夜になった。

友人の店長は、かつて演劇の世界にいた人間で、
バーの店長として十分成功しているにもかかわらず、
その職を離れ、再び役者の世界を目指す、という決断をした。

勇気のいることだと思う。
心から成功を祈ります。
手伝えることがあれば、何でもするよ。

__________________


さて、その時に彼とした話を、
少し膨らませて書いてみる。


役者として眩しいほどの「才能」を持つ人がいるとして、
それだけでその人が成功する、とは限らない。
むしろ、思ったほど伸びることなく、
消えていく確率の方が高いのではないだろうか。

人はチャンスを恐れ、成功に怯える。
「商品」に加工されることで、
自分らしさが決定的に
損なわれてしまうかもしれないし、
スケジュールやノルマにがんじがらめにされて
自由を失ってしまうかもしれない。
「望むこと」とセットになってついてくる
「望まないこと」の大きなリスクを、
誰もが怖がり、決断に迷う。
損をしたくはないのである。


「場」に惜しみなく捧げない者に、 
「場」はチャンスを与えてくれない。


容姿が美しかったり、
知能指数が高かったり、
足が速かったり、高く飛べたり、
音感がとても良かったり、
そういうのは「才能」ではなくて、
親から貰った肉体的な「性能」なのだと俺は思う。

「性能」はただの道具だ。
カメラやペンや包丁と同じだ。
「いいカメラ持ってますね」と言われて嬉しくなるのは、
道具と自分の区別がつかなくなっているからで、
いざという時、カメラを守って
シャッターチャンスを逃がす者は、
決して「写真」と出逢えないし、
カメラマンになることもない。

そして肉体の老化とともに
「性能」が劣化し、衰えた時、
「才能」が枯れたと人は悲しむ。
でもそれは間違っている。


変質することも劣化することも、
恐れることなく素直に受け止め、
ただただ先に進もうとする
生命力に溢れた「人格」。
そういう人格にのみ宿る、
人の心を震わす「力」。
それが「才能」と呼ばれるものの
本質なんじゃないかと思う。


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まだ漫画家になる前に、
岡本太郎のドキュメンタリー番組を観たことがあって、
その中で太郎氏が
「自分自身の限界一杯、ひたすら孤独に爆発するんだ」
と、いうようなことを語っていた。
それに対してインタビュアーの女性が
(この人もアーティストだったと記憶している)、
「それは先生のように
 才能ある方にしか許されないことですよ。
 選ばれた人の言葉です」
と、妬ましさの滲む口調で返した。

この言葉に、太郎氏は激怒した。
あの表情は、本気で怒っていたと思う。


「才能が無いなら無いなりに、その限界を極めるんだよ!
 それが芸術家の使命だろう!?
 担保が無ければ、何にもする気がないのか、君は!?
 そんなヤツはダメだ、やめちまえ!」


その通りだと俺も思う。

(余談だけれど、
 岡本太郎氏の作品そのものに感動している日本人って、
 実はとっても少ないんじゃないだろうか。
 大多数の人が、作品よりも、氏の生き様そのものに
 強烈にアートを感じているように思う。
 少なくとも、俺はそうである)
__________________


「心の底で望んでいること」と
逃げずにまっすぐ向き合ったとき、
人は自分の中に埋め込まれている
「道しるべ」を発見する。
そしてそれが指し示す道を、
歩いて行かざるを得なくなる。
(これに逆らったり無視したりすると、
 病気になったり家庭生活が壊れたりして、
 自分自身から仕返しされる)

バーの店長を辞める彼は、
リスクを恐れず、道しるべ通り
正直に歩むことを決めたのだろう。
それだけでもう、成功は半分、約束されたと俺は思う。
後はもう、約束の地にたどり着くだけの「生命力」が
彼の中にあるかどうか。

もちろんそれは彼に限ったことではない。
俺もそうだし、貴方だってそうだし、
誰だってそうなのである。

的に向かって矢のように空を飛んでいこうとせず、
地の上を一歩一歩、踏みしめながら進むこと。


やめないこと。
あきらめないこと。
疑わないこと。
急がないこと。
自分に嘘をつかないこと。
自分の持ち物を愛すること。


帰り道、雨の新宿駅のホームに立ちながら、
何年か前、
自分を追い込み、
焦っていたことを思い出した。
今、手にしている仕事と、立てている場所が、
とても愛しく感じられた。

2008年10月21日 (火)

『カフェ・ボヘミア』配信決定!



お久しぶりです。

やっと原稿から解放されました。



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デビュー作「カフェ・ボヘミア」が、
携帯版MiChaO!(有料)で配信されることになりました。


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前編は11/28日、
後編は12/5日
に、配信予定です。
(★★無料のweb版MiChaO!では公開されません。
   有料のみ、です。あしからず)


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よければ、
読んでやってみて下さい。


「ディザインド」の新作は、
第二話140ページ分のファイルが完成してから、
無料のwebの方で
毎週、もしくは、隔週更新のペースで
観られるようになる、とのことです。
でもそれは、来年になるかも・・・。
(有料携帯では4回目80ページ分まで、今、読めます。
 お急ぎの方は、そちらで、どうぞ)


新規の記事、また近々、アップしますね。

2008年10月11日 (土)

お金のしくみ/宗教の嘘



動画二本、ペタします。

まずは、お金のしくみ。


Money As Debt




そして、宗教の嘘


Zeitgeist(時代の精神)part1




どっちも長いし字幕だし、
さわりがとっても、うさんくさい。
(特に二つめ。冒頭部分がムチャクチャ怪しい.
2:50あたりから、ちょっとマシになります)
でも、お勧めです(笑。


興味がある方、暇な方に。


★小さくて見づらい、という方は
 フルスクリーンのアイコンを、
 画質が悪くて観れん、という方は
「google video」のアイコンをクリックして下さい。

2008年10月 9日 (木)

メモ三題



今、原稿に、
というか、絵を描くことに
気持ちを取られてしまっていて、
「文章で何かを表現しよう」
という頭に、全然ならない。

だからしばらくここの記事も、
メモっぽいものになると思う。


・もののけ姫を観直す。


Photo_5


 こんなにも完成度の高い作品だったのか、と驚く。
 作画(特に人物の微妙な表情)、
 レイアウト、カットのつなぎ、
 どれもこれも絶妙である。
 10年前の公開時には、こんなふうには見えなかった。
 「ディザインド」に入ってから、
 アシスタントを使わず
 全部自分で絵を描いている。
 そのことと関係ある気がする。


・金融危機について。


Photo_2


 「ウォール街とネオコン連中は、
  見た目通りに、しくじった」
 「いや違う、今の状況すら
  あらかじめ仕組まれていたものだ、
  シナリオは依然進行中だ」
 見解は二つに分かれている。
 どっちなのか、まだわからない。
 素朴な疑問に、まだ答えが出ていない。

 金融ってのは「バクチ」なわけで、
 何兆ドルものお金をウォール街が「損」したのなら、
 世界市場という賭場の「胴元」は
 あそこのユ◎ヤ人達じゃないってことだ。

 もしも連中が「壺振り」に過ぎないのなら、
 「胴元」は、一体、どこの誰?
 
 この問いに
 自分の中で答えが出ないし、
 明確に答えている人もサイトも
 見つけることが、まだできない。
 なので今、起こってることに対して
 判断つかない状態です。


・緒方拳さんが亡くなった。
 好きな俳優の一人だった。


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 肝臓癌の自宅療養を八年間続けていて、
 遺作となるドラマのロケを終え、
 五日後に命が尽きたそうだ。
 最後の仕事を終えた後、肝臓が破裂して入院した、
 という話を知って、涙が出た。

 知り合いに緒方さんと何度か共演している女優さんがいて、
 「どうだった?」と聞いたら
 「こだわりの強い人」
 というニュアンスのことを言っていた。
 納得の答えだった。
 偏見なんだけれど、
 個性の強い俳優さんは、
 女優の受けがあんまり良くない。
 身の内の「女性性」が強いからだ。
 そういう人は男から見て、色っぽいし、カッコイイ。

 カッコイイと思える男が、
 また一人居なくなってしまった。
 本当に残念です。

 御冥福を御祈りします。

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